薬局薬剤師の活躍フィールドが、地域医療・介護事業にと大きな拡がりを見せる中、薬局薬剤師への国民の期待はますます大きく膨らんでいます。
2025年問題を見据えて厚生労働省が推進する地域包括ケアシステムでは、地域の薬局が、地域住民による主体的な健康の維持・増進を支援する役割を求められています。そのためには、患者と継続的に関わり、いつでも相談できる身近な「かかりつけ薬剤師」としての存在が必要不可欠です。
今までの医療における調剤業務に在宅介護業務がプラスされたことで、その専門性を最大限に発揮した多職種連携は必須事項となりました。それは、薬剤師が処方せんに従い正確に調剤し、患者に安全に服用してもらうことで薬物療法を推進する時代から、薬剤師自らが患者情報を収集し、評価し、処方を提案することを期待される時代へと変化してきたことにも表れています。